CBDの摂取方法の種類と自分に合った摂取方法の選び方

投稿者 :aikawa kentarou on

日本でも2019年ごろから徐々に販売されるようになってきたCBD。

今ではCBDアイテムが、CBD専門の通販や店舗だけではなく、ドン・キホーテや伊勢丹など量販店や百貨店などでも販売されるほど徐々に日本でも認知され始めてきています。

しかし、CBDアイテムと一口に言っても垂らすタイプのCBDオイル、食べるタイプのCBDエディブル、気化させ吸引するタイプのCBDリキッドやCBDワックスなど実に様々な種類の摂取方法、そしてそれに合わせたアイテムが存在します。

「一体どの摂取方法のどんなアイテムを選べばいいのかが分からない・・・」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、CBDの摂取方法の種類と特徴、自分に合った摂取方法の選び方について解説いたします。

CBDはどんな摂取方法が良い?摂取方法の選び方

CBDには主に次の5つの摂取方法が存在します。

  • 吸入摂取
  • 経口摂取
  • 舌下摂取
  • 局所摂取
  • 経費摂取

摂取方法によって利用シーンや、効果がでるまでの時間、効果持続時間、吸収率などが変わってくるので、それらの情報を元に最適な摂取方法を選んでいく必要があります。

具体的には次のSTEP1〜STEP3の手順で自分に最適なCBDの摂取方法を選んでいくと良いでしょう。

STEP1:まずはCBDに何を求めているのかを明確にしよう!

CBDに関しては、世界中の研究機関から様々な効果・効能に関する論文が多数出されています。

そのため、まずは自分が一体CBDに何を求めているのか、どういったシーンで、どんな効果を得たいために利用するのかを明確にしましょう。

例えば、吸うとどうなるのか試してみたいという興味本位なのであれば、一番効果が出るまでの時間が短く、かつ効果も感じやすい吸入摂取や舌下摂取がおすすめです。

他にも、タバコの代わりに一服できるような効果を求めているのであれば、CBDリキッドやCBDワックスなど、気化させてVAPEで吸うタイプの吸引摂取がおすすめです。

一方で、CBDをオフィスなど室内での休憩時間や気持ちの切り替えに利用したいということであれば室内などでも使いやすいCBDオイルなど舌下に垂らすタイプの舌下摂取や、CBDグミなどおやつ感覚で食べられる経口摂取がおすすめです。

喫煙所での利用が可能であれば、VAPEで吸引摂取でも良いでしょう。

このように、CBDをどんなシーンで、どんな効果を期待して使うのかによっておすすめの摂取方法が変わってきます。

そのため、まずはしっかりと何のためにCBDを使うのかを明確にすることが重要です。

CBDを使ってはいけない人、CBDを使う前に医師に確認した方が良い人

CBDの安全性は次のようにWHO報告書でも認められているほど副作用も少ない成分です。

良好な安全なプロフ ィールをもち、一般的に良好な忍容性(許容性)がある[37, 50]。

引用元:WHO「カンナビジオール(CBD)事前審査報告書」

しかし次のような方はCBDの使用は控えた方が良いとされています。

  • 妊娠、授乳中の方:CBDは乳児なども服用することができると言われていますが、絶対安全とは言い切れないため控えた方が無難と言えます。
  • 車の運転前:CBDはリラックス効果があります。そのため中には眠気を催してしまう可能性もあるので、控えた方が無難です。

また、持病がある人や常服薬がある方は必ず医師に相談してから利用を始めるようにしましょう。

なぜなら、薬物間相互作用と言って薬などの効果を弱めてしまったり、作用時間の延長など医薬品などとの組み合わせにより予期しない効果を生み出してしまう可能性があるためです。

このようにいくら安全性が高いと言われているからと言っても、誰でも利用していいという訳ではなく、上記ような方は利用をする前に必ず医師などに相談してから使うようにしましょう。

▶︎関連記事:CBD(カンナビジオール)を使う5つのメリット

STEP2:吸収率や効果持続時間の違いからどれが最適かを選ぼう!

5つの摂取方法(吸入摂取、経口摂取、舌下摂取、局所摂取、経皮摂取)では、効果が出るまでの時間、効果の持続時間、CBDの吸収率などが次の表の通り全く違います。

 摂取方法の種類 摂取に適したアイテム 効果が出るまでの時間 効果持続時間 吸収率
吸入摂取 2〜15分 2〜4時間 17〜44%
経口摂取 30〜90分 6〜8時間 6〜15%
舌下摂取 15〜30分 4〜6時間 6〜20%
局所摂取
  • CBD化粧品
15〜30分 2〜4時間
経皮摂取
  • CBDパッチ
  • CBDジェル
15〜30分 4〜8時間 〜90%

参考元:CBCのすべて(晶文社)

上記違いを元に自分にとってどれが最適かを選びましょう。

例えば、すぐに効果を感じたいのであれば、CBDリキッドやCBDワックスなど吸入摂取がおすすめですし、効果を長く持続させたいのであれば、効果が出るまでの時間が長く効果の持続時間も長い経口摂取がおすすめということになります。

吸入摂取

吸入摂取は、熱などを加えて気化させたCBDを吸入し、肺から吸収する摂取方法です。

吸入摂取は、肺から血中に直接CBDを吸収できるということもあり、吸収率(バイオアベイラビリティ)が経皮摂取の次に高い摂取方法となっています。

また、吸入開始からものの数分足らずで効果が現れはじめ、約30分程度で効果のピークに達するなど効果の出方が早いのが最大の特徴。

そのため、仕事の合間の休憩時間や気持ちの切り替えなど「時間をかけずに気分転換したい」という人に一番適している摂取方法と言えます。

主に吸入摂取には「喫煙」と「ベーピング」の2種類の方法があります。

「喫煙」の場合はCBDジョイントと言って、CBDハーブをローリングペーパーで巻いて葉巻のように吸う方法です。

CBDハーブを燃やすため、当然タバコ同様に煙が発生します。

煙を吸い込むため、タバコに比べると体に害は少ないですが、煙を吸い込んでしまうことによる害は考えられます。

一方で「ベーピング」の場合には、CBDワックスやリキッドを燃焼の一歩手前まで熱し、気化させます。そのため、煙が出ず、純粋にCBDを含む蒸気を吸い込むことができます。

どちらを選ぶかは自由ですが、CBDジョイントはなかなかマニアックかつ手間暇がかかる吸い方になるので、手軽に道具を揃えられて手軽に吸えるという意味では、VAPE(ベーピング)から始める人が多くなっています。

経口摂取

経口摂取は、食べるという行為によってCBDを体内に取り込む摂取方法です。

人間が食べた成分はそのまま血中に入り込む前にまず肝臓で代謝されます。これを初回通過代謝と言いますが、これがあるために、CBDのバイオアベイラビリティ(吸収率)は低く6〜15%程度となっています。

しかし、肝臓での初回通過効果により、経口摂取による効果は他の摂取に比べて強力で、効果の持続時間は6〜8時間と一番長くなっています。

そのため、1日中、または一晩中効果を持続させたいという人にとって経口摂取は最も適した方法と言えるでしょう。

また、経口摂取の場合CADグミやCBDチョコレート、CBDプロテインなど、実に様々な経口摂取用のCBDアイテムが販売されていますし、それがCBD含有製品であると周囲に分からないような形で手軽に摂取できるということもメリットです。

まずはCBDグミなど、お菓子感覚で始める方が多いようです。

舌下摂取

舌下摂取は、口の中の粘膜からCBDを吸収させる摂取方法です。

胃や肝臓などをCBDが通過しないため、バイオアベイラビリティ(吸収率)は経口摂取よりは高いですが、吸入摂取よりは低くなります。

また、効果の現れ方も比較的早く15〜30分程度で効果が現れはじめ、4〜6時間ほど効果が持続します。

主にCBDオイルなどを舌下に垂らすなどの方法がとられるので、オフィスや室内など喫煙やベーピングが許されない場所での摂取に適しています。

またCBDタブレットやCBDキャンディなど口の中に比較的長く残るような食べ物も、口の中で転がしている間に粘膜からCBDが吸収されるので、舌下摂取におすすめです。

局所摂取

世界中の様々な論文などをみてみると、リラックス効果とともに注目されているのが、CBDの様々な症状緩和の効果です。

局所摂取は主に体の症状のある部分にCBDを塗り込み、その部分の症状を緩和させる効果を期待する際に利用する摂取方法です。塗り薬のようなイメージです。

CBDをはじめとするカンナビノイドを皮膚につけると、血中に入り込んだり体内で使われたりはしません(つまりバイオアベイラビリティは0です)。その代わり、カンナビノイドは皮膚にある多数のCB2受容体と結合し、局所的に吸収されて炎症を鎮め、その特定の部位の痛みを軽減するのです。

引用元:CBDのすべて(晶文社)

局所摂取の場合、10〜15分程度で効果が現れ始め、2〜4時間ほど効果が持続します。

実際にCBDは皮膚炎など皮膚の炎症などに効果があるという論文が発表されていたり、皮膚炎の治療にも期待されている成分です。

そういったことからCBDリップクリーム、CBDクリーム、CBD美容液、CBD化粧水など様々な肌に塗りつけるタイプのCBDアイテムが登場しています。

普段使っている化粧水やリップクリームをCBD含有のものにしてみるなどで、他の吸入摂取や経口摂取、舌下摂取のCBDアイテムと併用して使ってみるのが良いのではないかと思います。

経皮摂取

経皮摂取は局所摂取と同様に皮膚に塗ったり、パッチとして皮膚にはったりするものですが、局所摂取と違い、肌の真皮を通して血中に吸収されます。

そのためバイオアベイラビリティ(吸収率)は5つの摂取方法の中で一番高く、4〜12時間と長い時間をかけて着実に吸収されます。

全身に効果があるということから、全身に発生した何らかの異常を緩和させるような目的で使われることが多いようです。

STEP3:自分にしっくりくるまで、実際に試してみよう!

CBDの効果の出方や感じ方は人それぞれ違います。

そのためCBDには用法用量などが書かれている商品が少なく、「少なく初めて徐々に増やしていき自分が効果を感じられるポイント(スイートスポット)を探す」というのが基本です。

実際にCBDに決まった用法用量はなく、1日に摂取が難しいぐらいの量である1,500mgを摂取しても問題ないとされている論文があるくらいCBDの安全性は認められています。

CBD は毒性がなく精神的疾患で起こる カタレプシーを惹起せず,心拍数,血圧,体温 変化などの生理学的指標にも影響せず,消化管 にも作用を及ぼさず,精神的な作用も持たない ことが報告されている 94).一日当り 1500mg を ヒトに長期投与しても問題はない.

引用元:「カンナビジオールの治療効果とその作用機序(Therapeutic potential of cannabidiol and its underlying mechanisms)」

そういった事からまずは少ない量から初めてみて徐々にCBDの濃度や量を増やしていき、自分が最も効果を感じられるスイートスポットを探すのがおすすめです。

摂取方法によっても「CBDグミだと全然効果を感じられないが、CBDワックスをVAPEで吸うと良い感じで効果を感じられる」など人によって合う合わないがあります。

そのため、吸入摂取、経口摂取、舌下摂取、局所摂取、経皮摂取という5つの摂取方法を実際に試してみると良いでしょう。

そういった自分自身のカスタマイズ性やアレンジ性の高さもCBDの醍醐味と言えます。

▶︎関連記事:CBDの効果が実感できない!考えられる原因と対処法

自分の生活にしっくりくる摂取方法を見つけるのもCBDの醍醐味!

今回ご紹介させていただいた通り、CBDには摂取方法に合わせて様々な製品が販売されています。

そんな製品をいろいろ試してみながら、自分の生活スタイルや利用シーン、求める効果などに一番しっくりくる方法を見つけていくのがCBDライフの醍醐味です。

1つひとつの製品が高いのでまずは効果が現れやすく感じやすい吸入摂取(CBDリキッドやCBDワックス)やCBDオイルを使用してみてから、「あ、私はもう少し違う方法がいい」と経口摂取にしてみたり、カスタマイズしていくのが初心者におすすめの摂取方法の選び方です。

ぜひ、本記事の内容を参考に、自分に合ったCBDの摂取方法を選んでみてくださいね。

 


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